Vol.7

手作りリノベーションで理想の空間に! メレ山メレ子さんのお宅拝見

※この記事は、雨宮さんがインタビューした内容を元に、
編集部でまとめたものです。

雨宮
メレ子さんは、マンションを買うって決めてから決断するまで早かったですよね。
メレ子
確かに。数年前までは、一生買わないと思ってたんだけど、母親に「こんなに家賃を払ってるんだったら買いなさい」って言われたのがきっかけで探し始めたんですよね。前に住んでいた部屋がひどかったっていうのもあるけど…。その後すぐに母親が、世田谷線沿いのリノベ済み物件をネットで見つけて「これなんていいんじゃない?」ってリンクを送ってきたの。結局、その物件は通勤に不便な場所だから候補にならなかったんだけど、なかなか素敵にリノベされたこぢんまりした部屋で、こんなのに住めるなら悪くないなと思いはじめた。
雨宮
そうやって具体的にサンプルを出されることで、家を買うことが現実的になったりするよね。
メレ子
「こういうのもあるのか」って。50平米くらいの家って、東京都心の賃貸だと高くてわたしには手が出ないけど、買っちゃうならありなのかって思いましたね。
雨宮
漠然と「いくら出せますか」「どの駅がいいですか」「どんな間取りがいいですか」って聞かれてもパッと思い浮かばないけど、実際に物件を見てみると、「この広さでこの値段かぁ。なるほど」って現実的になるよね。だから、物件を見始めるとわりと決まってくるっていうか。
メレ子
そうそう。で、同時にリノベーションの雑誌とかも見てると、かなり築年数がいってるのが多くて。そういうのを見ながら「こんな風に自由に改装して住めるなら、古い物件も味があっていいかも。不安要素も多いけど、テイストだけで言えば自分は古い物件のほうが好きみたい」と。
雨宮
そういえば、ここのマンションの入り口の感じ……
メレ子
たまらないでしょ? 70年代っぽい感じの無駄な応接セットが置いてあって(笑)
雨宮
そうだと思った! メレ子さん好きそうだなって(笑)。ビニールクロスのソファね。あと「管理人室まで」って書いてあるフォントもめっちゃいい。
メレ子
そうそう!

メレ子
いろいろ内見したけど、結局、古さが味になっていて、かつ「住民が大事に管理しているな」って思えるマンションが、ここ含めて3軒くらいしかなくて。
雨宮
やっぱり意外とないんだね。
メレ子
管理がひどかったり、共用部がボロボロだったりして、滅入ってくるような物件がすごく多くて…。
雨宮
わかる! 内見してる間って、めちゃくちゃ落ち込まない?
メレ子
めちゃくちゃヘコむ!
雨宮
そこをどうやって乗り切ったのかっていうのがすごく知りたい。内見って、1日のうちに何軒か回るんだけど、アレもダメ、これもダメ…。「今度こそ!」と思って期待して「あ~、ダメだった」っていう繰り返しだから、心労がすごいんだよね。
メレ子
あと、人が出たあとの部屋や古い物件ってやっぱり、嫌な感じの“情”がこびりついていて。大事に住んでなかったんだなっていう物件は、嫌な雰囲気を感じたりとか。
雨宮
わかる! 何がダメってわけじゃないんだけど、ちょっとヤダなっていうのはあるよね。間取りもよし、ここもかわいい。ただ「なんか嫌だ」っていう。
メレ子
でも、その「なんか嫌だ」は、不動産屋さんには伝わらないから。「何が気に入らないんだ」って詰められるんだよね。
雨宮
「本当に決める気あるんですか?」みたいな。
メレ子
そうそう(笑)。
雨宮
納得いく物件を見つけるまでは心がもたない。その間どうやって、心の平和を保ってたかが知りたい(笑)。
メレ子
『プリンセスメゾン』の伊達さんがいるでしょ。こんな不動産屋さんの担当の人がいたら…って本当に思ったよね。
雨宮
はいはい。
メレ子
でも、物件探しを続けていくと、自分のこだわりをわかってくれる不動産屋さんもいて。結局、最後はその人たちがメールで送ってくれた物件を見に行くようになってたかな。
雨宮
やっぱり、理解してくれる不動産屋さんに出会うまではちょっと心労はあるよね。
メレ子
あとはネットの不動産情報サイトで結構、幅広く物件登録して、会社のお昼休みとか通勤途中で血眼でチェックしてた。住みたいエリアを3つくらいに分けて、条件を入れて。
雨宮
あるよね。お気に入り登録みたいなやつ。
メレ子
そう。で、ガンガン来る情報を見てると…、やっぱり売れてないところって、いつまでも売れてないんだなっていうのがわかってくる。
雨宮
わかるわかる!
メレ子
それを見てると「もしこの物件を買ったら、自分が売りに出そうって思ったときにこんな感じでずっと売れないんだろうな」って思ったりして。「この物件、200万円ずつ下がってくな」って(笑)。
雨宮
そういう見方もあるんだね。売れ残ってる物件は「何か売れない理由があるんだな」って感じがしてくるよね。