つい最近まで、女性がひとりで家をもつって
ごく少数派で、ちょっと変わってると思われていた。
マイホームをもつことは、家族の幸せと考えられていた。
いったい誰がそんなことを決めたんだろう。
女性が家をもつって、あんがいあたりまえじゃない?
そんな声が聞こえてきそうなほど、
今、ごくフツーの女子たちが、じぶんの家を買う時代になっています。
家というホームグラウンドを手に入れ、
これまで以上にパワフルに、イキイキと輝いてる「モチイエ女子」。
そんな新しい女性たちが増えれば、この国はもっともっと元気になるから。
なによりそんな未来が、素敵でおもしろそうに思うから。
私たちはこの「モチイエ女子project」を通し、
その生き方、あり!と宣言します。
都内不動産会社に勤める関西ご出身のイエモティーヌ。現在のマンションは、2015年5月に中古で購入されたそう。
ごきげんいかがかしら~?理想のおうちを探し求めて旅をしている“カラなし”カタツムリのマイ子です♪毎回、さまざまなイエモティーヌ様のお宅に訪問して、モチイエの極意をお勉強させていただいているのです~♡さて、本日のイエモティーヌ様は、半年前にこちらのお部屋を中古で購入されたM・Tさん。早速、おジャマしま~す!んま~!なんとシックなお部屋!でも、この壁紙の色は…ゴールドじゃありませんの!?
そうなんです(笑)。部屋を購入した後に、壁紙は全部張り替えたんです。ゴールドは、流石に派手かな~と一瞬思ったんですけど、まあ、自分の部屋だし振り切ってもいいかなと思って、この色に決めました。
でも、全体を見渡すと、ゴールドの壁紙と、黒を基調とした家具やカーテンとのバランスが絶妙でカッコイイ!
今、この部屋に置いてある家具は、前に住んでいた部屋から持ってきたものも多いので、それに合わせてリフォームをしました。でも実は、部屋作りをする時に一番最初に決めたのは、ゴールドの壁紙じゃなくて、リビングのカーテンなんですよ。やっぱり部屋の雰囲気って、ほぼカーテンで決まるんですよね。部屋に絵を飾る方もいらっしゃいますけど、私の場合は、部屋に飾る絵を選ぶような気持ちでカーテンを選ぼうと思いました。それで、インテリアコーディネートサロンでカーテンの見本を見ている時に、「黒のカーテンってアリかな…」と思って(笑)。黒ベースにゴールドのアクセントが入ったカーテンを選んだので、壁紙もそれに合わせたんです。
はわわ~、部屋に飾るアートを選ぶ気持ちでカーテンをチョイスするなんて素敵♡
この、大きな黒のソファもゆったり座れてリラックスできますわ~。
このソファは、この部屋を購入した時に新しく買いました。自分がやりたい生活を想像して、これに決めたんです。この部屋の中の空間は、自分だけのものですからね。それに、そもそも住み替えを検討することになったキッカケは、「家に帰ったら、ソファの上で寝転がって過ごしたいよな~」ってことだったんです。だから、間取りも寝転がれるソファを置けることが必須条件でした。ダイニングは必要なし。一人で生活するからこそ、リビングダイニングギリギリいっぱいのこのソファに決めたんです。それから、前面が鏡になっているクローゼットは、オーダーメイドで作ってもらいました。元々、部屋がちょっと狭めなので、広く見えるようにどこかに大きめの鏡を貼りたいなと思っていましたし、収納が少ないというデメリットもあったので、鏡張りのクローゼットにしよう、と。あとは、備え付けの収納の扉にレザー素材のクロスを貼ったり、リビングの入口にコート掛け用のフックを取り付けたり…細かいところまで挙げるとキリがないですね(笑)。
こだわりのカーテンに、オーダーメイド家具に、オシャレなコート掛け!!
随所にプロ級のこだわりが散りばめられていますわ~。
不動産会社という職業柄、モデルルームはたくさん見てきているので(笑)。間取りを変えるほどのリノベーションは、予算的に難しかったんですけど、こんな風に手を加えるだけで部屋の雰囲気って全然変わるんですよね。中古だからって、壁が日焼けしていたりとか、前に住んでいた人の生活が見えるのって、やっぱりイヤじゃないですか?
たしかに!買ったからには、“自分だけのおうち”と思って住みたいですもの!
でも、最初に物件選びをされた時は、今のようなお部屋じゃなかったんですよね?購入の決め手となったポイントはなんだったのかしら?
内見で、このマンションの外観とエントランスアプローチを見た時に「あ、いいな」って思ったんですよ。エントランスホールも小さなマンションの割に広々としていたし、照明から壁の雰囲気まですごく上品に作り込まれていたので、マンションに入った瞬間にテンションが一気に上がりました。あと、部屋に行くまでの内廊下もカーペットが敷いてあって、雰囲気が良かったんですよね。実際に住むのは専有部分であるこの部屋なんですけど、やっぱりエントランスや内廊下の部分も含めて、お金を払っていると思うんです。どんなに部屋の間取りが良かろうが、エントランスや内廊下の共有部分がダメだと、検討しようとは思えないですから。
なるほど、部屋の中だけじゃなく、マンションの入口から自分の家という感覚が、理想のモチイエ探しには大切なのですね!
あとは、直感ですね。エントランスから内廊下、部屋の中を見た時に「ここに住みたい」って直感的に思ったんです。ピンと来るものがあったというか。ちょっと極端な言い方かもしれないんですけど、感覚的には服を買うのも家を買うのも、あんまり変わらないんですよね。デパートで
「あっ、めっちゃいい!」って気に入った洋服があったとして、「でも、他のも見よう」と思って他のフロアを見ても、ほとんどの場合、最初の洋服のところに戻るでしょ?それと同じで、家を買う時も直感って、すごく大切だと思うんです。
はわわ~、まさに運命的な出会い…♡これまでお会いしたイエモティーヌ様たちも同じような経験をされてらっしゃいましたわ。
でもでも、「出会ってしまった」とはいえ、大きな買い物。「家を買う」ことに不安や躊躇はなかったのかしら…?
正直なところ、それはなかったですね。職業柄、モチイエなら賃貸と同じ月々の支払いで、設備もセキュリティも整った部屋で暮らせることはわかっていましたし。それに、実は今の家で3回目の購入なんですよ…。
んま!いろいろな部分が玄人レベルと思ったら、超ベテランのイエモティーヌ様だったのですね!
はい…(笑)。以前は関西勤務だったので、そちらで2回購入したんです。でも、1つ目の家はずっと住む家とは思っていなくて、「所有は最大10年」と、実は決めていました。
せっかく買ったおうちなのに…どうして10年??
最初から“転売”を考えていたんですよ。5~6年住んだら賃貸に出して、その後、売りに出そう、と。1つ目の物件は、住んで10年目ぐらいに大規模修繕といって、ガンガン工事が入って住みにくくなることがわかっていましたからね。だから物件を選ぶ時も、賃貸にも売りにも出せる立地や間取りのものを選んだんですよ。結果、1つ目の物件は6年住んで賃貸に出して、会社により近い場所にある2つ目の物件を購入したんです。ただ、そのタイミングで東京転勤が決まったので、2つ目の家には実際に住んでなくて…(苦笑)。
なんてテンポよくモチイエ経験を重ねていらっしゃるのかしら…!!ワタクシには、なんだかレベルの高すぎるお話です…!!
でも、転売には、どんなメリットがあるのかしら?
今の家も全額ローンを35年で組んでいるんですけど、繰り上げ返済をする気はないんですよ。もちろん、ずっと住んでもいいと思っているから購入はしているんですけど、その一方で、いい値段で売却できる時期がくれば売りに出そうとも思っているので。完済を目指して繰り上げ返済をしない分、今の生活を充実させるためにお金を使おうっていうのが、私の結論なんです。
なるほど!今を大切にしながら生活していらっしゃるのですね!
先のことを考えると、単身女性は何があるかわからないでしょ。結婚をするかもしれないし、分譲を買ったとしても、住んでみたらご近所さんと合わないかもしれないし…。そう考えると、ずっと住み続けてもいいし、賃貸に出したり売却したりすることもできる、どうにでもなる物件を選ぶことが大切だと思うんです。
オンナに変化はつきものですもの!だからこそ、先を見据えた上で“今住みたい家”を見極める力が必要なのですね!
ちなみに、今のおうちの住み心地はいかがかしら…?
満足度は100%です。私にとっては、家に帰ってベランダでイスに座って缶酎ハイを開ける瞬間が至福のときなんですけど、ふとベランダから家の中を見ると、「私の家、イケてる…」って悦に入るんです(笑)。このモチイエが私にとって、一番落ち着くスペースなんですよ。やっぱり、単身の女性にとって、自分の居場所を自分で作るって、すごくいいことだと思うんです。これからの人生、色々な選択肢がある中で、家を持つことによって「ここからまた頑張ろう」と思えるんですよね。
ふ、深い…!!モチイエを持つって、本当に大きな意味のあることなのですね…。
なんだか、お話を聞いていて、胸がアツくなりましたわ!ワタクシも“自分の居場所と思えるモチイエを本気で探したいと思います!
はわわ~。今回もイエモティーヌ様のこだわりがぎっしり詰まったおうちでしたわ~。転売も見据えた物件選びをされているというお話も、目からウロコ!変化の多い女子だからこそ、そういう視点が大事ってことを教えてもらいました!これまで、10人のイエモティーヌ様のお宅を訪問しましたけれど、まさに“十家十色”。どのモチイエもイエモティーヌ様の“色”に染められていましたわ~♡さて、これからワタクシが出会う運命のおうちは、どんな姿をしているのかしら…。トキメキが止まりませんわ~。